横浜国際プール 現場検証|当日シート
目的
「人はどのような環境で自分の立場を形成するのか」を、鴨下さんの身体的な体験から観察する。
役割
- 森田:観察・録音
- 鴨下さん:体験者
基本原則
事前に再整備計画・パブコメの内容を詳しく知らせない。
安全と本人の同意を最優先する。
1|入る前:事前インタビュー
録音開始
イメージ
- 「今日、横浜国際プールで泳ぐと聞いて、今どんなイメージがありますか?」
- 「楽しみにしていることはありますか?」
- 「逆に、気になっていることはありますか?」
これまでの経験
- 「これまで横浜国際プールに来たことはありますか?」
- 「そのときの印象は?」
今の時点での立場
- 「今の時点で、横浜国際プールはどんな場所であってほしいと思いますか?」
- 「どうしてそう思いますか?」
変化の可能性
- 「今日実際に行ったら、自分の考えが変わる可能性はあると思いますか?」
2|施設内:先回りして説明しない
森田は、できるだけ説明せずに観察する。
観察すること
- 最初に何に目が向いたか
- 最初に何に反応したか
- 自発的に出た言葉
- 「へえ」
- 「思ったより……」
- 「ここなら……」
- 「なんでこうなってるんだろう」
- どこへ行こうとするか
- 何を選ぶか
- 迷うか
- 誰かに尋ねるか
- 自分から動くか
- 表情・声・動きが変化した場面
- 施設を「どんな場所」として捉え始めたか
記録の原則
解釈より先に、事実を記録する。
- 時刻
- 場所
- きっかけ
- 本人の言葉
- 行動
3|泳いだ直後:事後インタビュー
録音開始
第一印象
- 「今、泳ぎ終わったばかりですが、最初に何が浮かびますか?」
想像と現実
- 「入る前に想像していたプールと、実際のプールで違ったところは?」
- 「想像より良かったところは?」
- 「想像と違って気になったところは?」
考えの変化
- 「来る前と今で、横浜国際プールについての考えは変わりましたか?」
- 「変わったとしたら、何がきっかけだったと思いますか?」
立場が生まれた瞬間
- 「今日、自然と『こう思う』となった瞬間はありましたか?」
- 「それはいつ、何を見たときですか?」
- 「そのとき、何を感じましたか?」
4|最後に情報を提示する
ここで初めて、
- 横浜市の再整備計画
- 通年スポーツフロア化
- パブコメ
- 水泳関係者等の意見
- 市民から寄せられた意見
について説明する。
そのうえで、
- 「今それを知って、さっきの体験について何か変わりますか?」
- 「最初にこの情報を知っていたら、今日の体験は変わったと思いますか?」
- 「もし変わるとしたら、どんなふうに変わったと思いますか?」
5|終了時
- 「今日の体験を一言で残すとしたら?」
- 「その一言は、来る前の自分にも言えそうですか?」
観察の核心
感想を集めるのではなく、「何がきっかけで感じ方・考え方が変わったのか」を追う。
比較するのは、
事前のイメージ
↓
施設での身体体験
↓
泳いだ直後の判断
↓
社会的な情報を知った後の変化
この4段階。
今回の目的は、鴨下さんが横浜国際プールを「どう評価したか」だけを見ることではない。
どのような環境との相互作用によって、「自分はこう思う」という立場が生まれたのかを観察する。