もうすぐ壊されてしまう、古いプールで泳ぐ観察記事を書くだけなのに、今回は資料の数が膨大だった。
もともとは横浜国際プールに関する、開設されてからの利用者の評判を調べていたんだけど、1998年前後というのは、ブログがまだ始まる前の個人ホームページと掲示板の時代で、2000年代に始まったブログサービスも、そのほとんどが現在はサービスを終了。当時の一般人の公開日記はほぼ全滅。ネット上にデータは残っていない。
(WordPressが発表されたのは2003年らしい)
そして、2020年代ごろになってから突然「聖地」としての横浜国際プールがネット上に現れる。
このプールの記憶は、再整備の検討が始まり、計画の賛否を表明する目的で過去を振り返って可視化されるまで、ほとんど語られてこなかった。
その一方で、市役所が募集して寄せられたパブコメはのべ7千件以上。今回はこの市民の意見に頼ることになった。
でも、読んでみた結果、当初の目的であった利用者の評判の可視化には失敗。
(パブコメのそもそもの目的が違うため)
そこから、当時の市議会の議事録と新聞記事をあたって当時の状況を推測し、ネットではなく図書館に収蔵された20年以上前の文書を探したが、紙の資料もほとんど残ってない。一冊だけ開設当初の年報が見つかり、それを図書館でコピーした(持出不可)。現地に残された看板や案内図、記念碑やプレートにしか記述がない情報も多かった。
ネットとAIに慣れていたので、作業は混迷を深めた。でも、よくよく考えてみると、現実はみんなこんなものなのだろう。ちょっと認識があらたまった。